神林先生の新作をご紹介。ちょっとだけお手伝いさせていただきました。
文学部で統計を多用する二大分野として心理学と社会学がありますが、統計の利用という意味では、重点の置き方が微妙に違います。
心理学で多用される分散分析は、社会学ではあまり利用されません。そういえば、社会学の論文で分散分析は見ませんね。社会学では実験が難しいので、厳密な実験デザインができないですから。
しかし、本書では、分散分析の話も紹介されています。なぜかといえば、重回帰分析の決定係数の検定で分散分析が使われているためなのですが、こうしたことまで配慮が行き届いています。
社会調査の本というと、盛山和夫『社会調査法入門
』が有名です。記述が非常に正確な良い本なのですが、確率・統計の知識ゼロで読むのはちょっとしんどい。この本の前に本書を読むと、圧倒的にとっつきやすいと思います。社会学者のホンネが垣間見えるのも興味深い。
社会調査のための統計学であり、社会学のための統計学でもあり。そして、「正しさの基準は分野によって差がある」こともよく分かる一冊です。
神林 博史 三輪 哲
技術評論社
技術評論社
文学部で統計を多用する二大分野として心理学と社会学がありますが、統計の利用という意味では、重点の置き方が微妙に違います。
心理学で多用される分散分析は、社会学ではあまり利用されません。そういえば、社会学の論文で分散分析は見ませんね。社会学では実験が難しいので、厳密な実験デザインができないですから。
しかし、本書では、分散分析の話も紹介されています。なぜかといえば、重回帰分析の決定係数の検定で分散分析が使われているためなのですが、こうしたことまで配慮が行き届いています。
社会調査の本というと、盛山和夫『社会調査法入門
社会調査のための統計学であり、社会学のための統計学でもあり。そして、「正しさの基準は分野によって差がある」こともよく分かる一冊です。

2 コメント:
>「正しさの基準は分野によって差がある」
こういう著作がキオスクの書棚に並ぶ日を待っています。理論の前に、まず統計。ケプラーを知ったら、ティコ・ブラーエにも感謝しよう。
数学でさえ、最初は観察から始まりますね。理論はその後です。社会科学の場合は事実を統計的に整理していく作業がまだ十分ではありませんが、やみくもにデータだけ集めても分析できないので、理論も合わせて発達しないといけませんけれど。
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