2009-12-23

ハイブリッドな私

先日、知人に、MS-Wordで本を書いた、という話をしたら、「TeXじゃないんですか?」と驚かれました。(ここで、TeXとは、LaTeX2eを想定しています。)

ソフトウェアは統一するべきだ、という思想なのかもしれませんが、私は、使い易いソフトを使えばいい、という主義なので、別にTeXにこだわってはいません。もちろん、wordにこだわっているわけでもないわけですが。

数式がたくさん出てくる本をwordで書くのは、もちろん不可能ではありませんが、正気の沙汰とは思えません。

数式は圧倒的にTeXの方が便利。

目次を作ったりする手間は、どちらも同じくらい。TeXなら\section \subsection \subsubsectionなどと階層を分けてセクションを作り(\documentclass{article}の場合)、\tableofcontentsと書くだけ。ワードだともうちょっと感覚的にできるが手間は似たようなもの。

参考文献に関しては、wordは煩わしい上に、綺麗とは言い難いし、融通もききません。これは、TeXの勝ちでしょう。

図に関しては、ワードの方が扱い易い。TeXでは、通常、figure環境を使って図の位置を確保し、epsなどに変換した図を割り当てればいいわけですが、これが面倒くさい。図はとんでもないところに飛んでいくことがあるし、大きさも感覚的に調整できない(他にソフトはあると思うけど)。そもそも、図を描いて、それをOpenofficeかなにかに貼って、epsに変換するような(他にも方法はあるが、私はそうすることが多い)ことをしないといけないのはちょっとしんどい。

結局、何で書くのがいいかは場合によります。

これと同じようなことは、統計のソフトにもあります。

私は、ExcelとRを使いますが、官庁統計でもともとexcelで提供されているファイルをRで読み込んで(RDBCでできるけど)グラフを描く気にはあまりなれません。通常の回帰分析(重回帰分析)も、Excelで特に困るということはないと思います。

しかし、例えば、ちょっと本格的な解析、例えば、株価をGARCHで分析するような場合、これをExcelでやる気にはなれません。この点、Rならそれほど面倒なことにはなりません。csvのファイルがあれば、ええと、たぶん、

x <- read.csv("data.csv")
price <- x$close
PriceTimeSeries <- ts(price, start=c(2009,1), frequency = 日数)
logdiffPriceTimeSeries <- diff(log(PriceTimeSeries)) // 対数差分を取る
pGARCH <- garch(logdiffPriceTimeSeries, order=c(1,1))
summary(pGARCH)
plot(pGARCH)

みたいなことをすればいい(動かなかったらスマヌ)。これをExcelでやることは、もちろん不可能ではないでしょうが、激しく面倒です。

こうしたことはよくあるわけで、折衷案というかハイブリッドな使い方をしている人は結構多いのではないかと思いますが、どうなんでしょうね。

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